『坂の上の雲』のまち松山三津は松山藩の御船手組(おふなてぐみ)(船奉行所)が置かれた由緒ある港町。遠浅のため、三津浜港では大型汽船は沖合いに停泊し、はしけ船が乗客をわたしていたという。子規や秋山兄弟、漱石もここから出港した。きせんのりばの碑は三津3丁目から現在の地ヘ移転している。子規の句碑「十一人一人になりて秋の暮」は、明治28年子規が故郷での療養のあと再び東京ヘ旅立つ際、宴を催してくれた友人たちと別れた後の寂しさを詠んだもの。P23B3・4三津浜焼きみつはまやき大正時代の一銭洋食までさかのぼり、常に三津浜の人々の生活とともにあったお好み焼き三津浜のソウルフード三津浜の町並みみつはまのまちなみ戦火を免れた三津浜には、かつて賑わった港町の面影を残した古い町並みが続く。江戸末期から明治期の建物が残るほか、路地や袋小路がたくさんあるのも特徴。ロケ地としてテレビドラマに登場した所もある。路地を歩きながら、商人や職人の営みを見ることができる。
元のページ ../index.html#23